毎年6月に入ると、ここ野底山では、森林公園内八王寺神社の池と、山中池の平の沼で、モリアオガエルが産みつけた卵塊が観察できます。
本日現在、八王子神社の池では、今年3つ目の卵塊が見られます。
一つ目は、池の淵の茂みに先月末に産み付けられたものでしたが、タイミングがあまり良くなかったかもしれません。この数日の猛暑ですっかりひからびてしまいました。
替わって、今朝には、上の写真にある大きな卵塊が産み付けられていました。表面がまだしっとりつやつやしています。きっと昨晩中にできたものに違いありません。
卵塊はこれだけかな、とよく見まわすと、池の奥の方の木の枝にこれまた新しそうな卵塊が一つ、しっかりくっついています。
池は現在水が少なめで、周囲には、枝の下に水が張っていない個所も多くあるのですが、きちんと、水面の上に産み付けるのだから驚いてしまいます。
八王子神社の池
これから1か月程度は卵塊の見られる日が続いていくかと思います。
その後卵塊の中で卵からオタマジャクシへと孵化し、梅雨の雨に降られながら、オタマジャクシは池の中へと落ちていきます。
モリアオガエルは、
・流れのあまりない水場
・水面に垂れる枝や草
・生活に適した森
など、条件が揃ったところにしか現れない、貴重なカエルです。
ご来園のみなさん、どうか周囲の環境に手を加えず、温かい目で見守りながら、珍しい卵塊を観察してみてくださいね。
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