今日は森を抜ける風と共に、笛の音が管理事務所まで響いてきます。
林間学校を覗いてみると、そこでは、アメリカからやってきた大学生が、篠笛の練習中でした。
彼らは、飯田市龍江地区に伝わる伝統的な人形浄瑠璃、今田人形を学びに、アメリカ・ミズーリ大学からやってきた学生さんで、6月から市内家庭にホームステイしながら、日々、人形浄瑠璃をはじめ、様々な日本の伝統文化を学んでいます。
8月5日には、飯田市の人形劇フェスタにて、練習を重ねてきた人形浄瑠璃の公演も控えています。
この日は、野底山森林公園内の姫宮林間学校で、地元在住の和太鼓奏者・塩原良さんから、篠笛の指導を受けていたのです。
塩原さんは、東京国際和太鼓コンテストで最優秀賞を受賞した、日本でも有数のプロの和太鼓奏者。太鼓のほかに篠笛や三味線などの楽器を幅広く手掛けています。
日本人でもなかなかな本格的に奏でる人の少ない伝統芸能を、プロから学ぶ貴重な機会を、ここ飯田で得た学生たち。真剣なまなざしが印象的でした。
指導の合間に、本格的なお囃子の演奏も聴かせてもらい、大感激の学生たちでした。
古い木造校舎に響く和太鼓や篠笛の音色。楽器の木々と建物の木々が共鳴し合っているかのようでした。
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吟遊打人 塩原 良 (金曜日, 20 7月 2012 00:26)
ブログ掲載ありがとうございました。姫宮校舎には、日本の良き故郷観がこもっていると思います。篠笛も和太鼓も、そのこもっている何かの影響を鋭敏に受けて響く楽器ではないでしょうか。これから様々な海外のゲストに、野底山森林公園の魅力と伊那谷人の魅力をお伝えしたいですね。(^O^)/