梅雨の合間の晴れ間となった昨日、公園内の遊歩道の中でも一番距離が長く、勾配がきつく、ハードなコース(のろし台の道)を、
一回り歩いてきました。
最短距離をぐるっと回るだけなら、大人の足でおおよそ1時間半くらいで、管理事務所まで帰ってこられる コースですが、
この日は、この管理事務所の元管理人でもあり、自然観察インストラクターとして活躍されている大先輩と共に、木々のこと、花のこと、動物のこと、地質のことを、じっくりゆっくり尋ね、学ばせてもらいながら4時間近くかけて歩きました。
道中の植物、中でも高木の類は、エリアによって、アカマツ、カラマツ、モミ、ヒノキなど、主には常緑の針葉樹が森を形成していますが、中にはヤマザクラやモミジ、クリなどの広葉樹が多い箇所もあります。
この季節は、茂る葉の濃緑と瑞々しい香りを楽しむことができますが、春には薄紅色の桜が目を惹き、秋に山に入るとハッとするような美しい紅葉や、木の実を楽しむことができます。
低木類は実にバラエティーに富んでいます。
春の花期を終え、花は少なめですが、濃緑の葉を勢いよく茂らせて森を賑やかにしています。
左上:サンショウ。青い実がなっています。実を手に取ると強烈な香り。
右上:ツクバネ。すでに先端が羽根つき遊びの羽根の形をしています。これから羽根の付け根に実が膨らんできて、ますます羽根らしさが増します。
左下:ニガイチゴ。食べられますが苦いため、このような名に。
右下:ウワミズサクラ。漢字で書くと上溝桜。古代の亀甲占いにこの樹を材にした板が使われ、そこに溝が掘られたことが名の由来です。実は熊の大好物。
松林の中に小さく可愛い葉っぱが落ちています。
マツグミの葉です。
マツグミはマツに寄生し、その栄養分を吸い取って生きる植物。背の高いマツの上のほうに生えているので、見つけるのは容易ではありません。
上のほうを見てみると・・
わかるでしょうか。アカマツの細々とした葉に交じって青々と茂るこんもりとした葉の塊。あの部分が寄生しているマツグミなのです。
モミの幼樹。
よく見ると葉の先端が二つに割れています。
・・・(2)に続く。
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